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physics:qft:moller_scattering

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Møller散乱

概要

2つのフェルミオンからn粒子に散乱する散乱断面積を計算する。

この計算の派生として、場の理論からポテンシャルを求めることが可能となる。 場の理論は相対論的な理論であるため、比較する際は非相対論的極限を取る必要がある。

計算の流れ

ここでは詳細は記載せずどこからどこまで計算するかのポイントを記載する。 散乱断面積を計算するために必要となる単位時間あたりの散乱確率を確認 wfi=limt1t2|f|U(t2,t1)1|i|2t2t1=limt1t2|f|S1|i|2t2t1

2粒子→2粒子過程

散乱断面積は σ=14(2π)2vrelEp1Ep2d3q12Eq1d3q22Eq2δ(EfEi)δ(3)(pfpi)×V42Ep12Ep22Eq12Eq2|f|T|i|

終状態の積分について、 12E=dq0δ(q2m2)θ(q0) を用いると、 I=d3q12Eq1d3q22Eq2δ(EfEi)δ(3)(pfpi)=E1+E20dq10dΩq210M212δ[(p1+p2)22(p1+p2)q1+M21M22] 重心系をとると、p1+p2=0となり、 (p1+p2)2=(p10+p20)2(p1+p2)2=(E1+E2)2=s=E2tot このとき、 I=dΩ[s(M1M2)2][s(M1+M2)2]8s

微分散乱断面積は以下のようになる。

dσdΩ=1(8π)2E2tot|pf||pi||f|t|i|2,where|f|t|i|2=finalV42E12E22Eq12Eq2|f|T|i|2

参考

physics/qft/moller_scattering.1673715924.txt.gz · 最終更新: 2023/01/15 02:05 by mikoto