Google App Script
スプレッドシート
スプレッドシートのIdを指定して開く
var spreadsheet = SpreadsheetApp.openById(<spread sheet ID>); var sheet = spreadsheet.getSheetByName("<sheet_name>");
指定したシートのデータを取得する。 流れは
- スプレッドシートのIDを指定して開く
- シート名を指定して開く
- データ領域の大きさを取得
- 領域のデータを取得
という流れになる。コードは以下の通り。
var spreadsheet = SpreadsheetApp.openById(<spread sheet ID>); var sheet = spreadsheet.getSheetByName("<sheet_name>"); var range = sheet.getDataRange(); // これで、データがある領域のrectangle を取得できる。 var values = range.getValues();
配列
配列の中に特定の値が含まれているかどうかの判定
配列に対してincludes(“value”) を指定すると、値が含まれている場合はtrue、含まれない場合はfalse を返す。 column_nameが含まれる場合にヘッダーを追加する場合は以下のようになる
if(headerRows.includes("column_name")) { headerRows.push("header1","header2",...); }
ループ処理
for of 文
配列の中身をすべて処理したい場合は for of
を使用する。
for(変数 of 配列){ //配列の要素数だけ繰り返し、毎回変数に配列値を格納 //for ofループで実行する処理を記述 }
シートの範囲を指定する
getRange(row, column, numRows, numColumns)
項目 | 説明 |
---|---|
row | 範囲の開始行のインデックスを指定。 |
column | 範囲の開始列のインデックスを指定。 |
numRows | 範囲に含まれる行の数を指定。 |
numColumns | 範囲に含まれる列の数を指定。 |
ヘッダー行のみを取得する
const headerRow = sheet.getRange(1,1,1,sheet.getLastColumn()).getValues()[0];
シートのA2からデータのある最後の行までのデータを取得する
var values = sheet.getRange(2,1,sheet.getLastRow()-1,1).getValues(); // A2から最後の行までのデータを読み込む。
文字列と数値の変換
文字列から数値に変換するには
var string = '123456'; var num = Number(string); var inum = parseInt(string);
を使用する。逆に、数値から文字列に変換するには
var num = 123456; var str = num.toString();
のように記載する。
文字列操作
置換
文字列を置換するには、replace()
メソッドを使用する。
これは、第1引数の文字を第2引数の文字に置換する。
例えば、123,456 からカンマを取り除く場合は
var str = '123,456'; var str2 = str.replace(",","")
正規表現を使うことも可能。RegExpオブジェクトを用いる。gオプションを付けると複数回の置換も一度で行うことができる。
let replaceWord = /aaa/g; doc = doc.replace(replaceWord, "bbb");
日付を文字列に変換
//実行した日付のオブジェクトをtoday変数に格納する let today = new Date(); //Dateオブジェクトのtoday変数をログ出力する Logger.log(today); //formatDateメソッドで日付の表示形式を変換する today = Utilities.formatDate(today, "JST", "yyyy/MM/dd"); //formatDateメソッドで変換後をログ出力する Logger.log(today);
文字列の連結
文字列を連結するには、+
演算子かconcat()
メソッドを使用する。
let str1 = "String1"; let str2 = "String2"; let str3 = str1 + str2;
あるいは
let str1 = "String1"; let str2 = "String2"; let str3 = str1.concat(str2);
CSVコンテンツの作成
まず、mutablelist の最初の要素を取得する。この要素はキーと値を持つオブジェクトになっているので、
Object.keys(mutableList[0])
によってそのキーを配列として取得することが出来る。
これに対して.joni(“,”)
を作用させることで、各キーをカンマ区切りの文字列とすることが出来る。
const headerRow = Object.keys(mutableList[0]).join(",");
次に
const dataRows = mutableList.map(rowData => { return Object.values(rowData).map(value => { if (typeof value === "string" && value.includes(",")) { return '"' + value.replace(/"/g, '""') + '"'; } return value; }).join(","); });
の各処理の内容について。
mutableList.map(rowData ⇒ {…})
は
- mutableList 内の各オブジェクトに対してループ処理を行う。
- rowData はループ内で扱う各オブジェクト。
Object.values(rowData).map(value ⇒ {…})
については、
rowData でオブジェクト内の各値(プロパティの値)に対してループ処理を行う。
Object.values(rowData) は rowData 内の値を配列として取得する。
value はループ内で扱う各値を示す。
if (typeof value === “string” && value.includes(“,”)) {…}
については、
value が文字列であり、かつカンマ , を含む場合にCSV内で特殊文字として扱われる可能性のあるカンマをエスケープする。
例えば、文字列内にカンマがある場合、ダブルクォーテーションで囲むことでエスケープする。
また、既にダブルクォーテーションが含まれている場合は、二重のダブルクォーテーションに変換する。
プログラム例
function exportToCSV() { var spreadsheetId = "<spread sheet ID>"; // スプレッドシートのIDを指定 var spreadsheet = SpreadsheetApp.openById(spreadsheetId); // スプレッドシートIDを指定して開く。 var sheet = spreadsheet.getSheetByName("tb01"); // シートの名前を指定 var range = sheet.getDataRange(); 指定したシートのデータ領域を取得 var values = range.getValues(); その領域のデータを取得 // values 各行列のデータをもとにCSVを作成 var csvContent = ""; for (var row = 0; row < values.length; row++) { var rowData = values[row]; for (var col = 0; col < rowData.length; col++) { var cellValue = rowData[col]; if (cellValue !== null && cellValue !== undefined) { // セルの値が文字列になるようにエスケープ処理 cellValue = '"' + cellValue.toString().replace(/"/g, '""') + '"'; } else { cellValue = ""; } csvContent += cellValue; if (col < rowData.length - 1) { csvContent += ","; } } csvContent += "\n"; } // CSVファイルをエクスポートする var fileName = "export.csv"; var mimeType = "text/csv"; var blob = Utilities.newBlob(csvContent, mimeType, fileName); // blob を作成 DriveApp.createFile(); // blobを指定してファイルをエクスポートする }