====== LVMマニュアル ======
===== 領域拡張手順 =====
ここでは、LVM を使用したファイルシステム拡張手順を記載していきます。
==== 手順 ====
parted コマンドで空き領域を確認
parted /dev/sdb -s p free
モデル: Msft Virtual Disk (scsi)
ディスク /dev/sdb: 77.3GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: msdos
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
1024B 1049kB 1048kB 空き容量
1 1049kB 1075MB 1074MB primary xfs boot
2 1075MB 68.7GB 67.6GB primary lvm
68.7GB 77.3GB 8590MB 空き容量
ストレージを拡張したら、parted コマンドでパーティションサイズを変更する。
# parted /dev/sdb -s -- resizepart 2 100%
次に、物理ボリュームを拡張する。
# pvresize /dev/sdb2
物理ボリュームを確認
# pvs
PV VG Fmt Attr PSize PFree
/dev/sda1 tablevg lvm2 a-- <50.00g <2.00g
/dev/sdb2 ol lvm2 a-- <71.00g 8.00g
容量に空きが出来ていることが確認できたら、次に論理ボリュームを拡張する。
# lvresize -L +8G /dev/ol/root
Size of logical volume ol/root changed from <60.84 GiB (15575 extents) to <68.84 GiB (17623 extents).
Logical volume ol/root successfully resized.
空き容量いっぱいまで拡張する場合は
# lvresize -l +100%FREE /dev/ol/root
ボリュームを拡張したら、最後にファイルシステムを拡張する。
XFSファイルシステムの場合は
# xfs_growfs /dev/ol/root
meta-data=/dev/mapper/ol-root isize=512 agcount=6, agsize=3069696 blks
= sectsz=4096 attr=2, projid32bit=1
= crc=1 finobt=1, sparse=1, rmapbt=0
= reflink=1
data = bsize=4096 blocks=15948800, imaxpct=25
= sunit=0 swidth=0 blks
naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0, ftype=1
log =internal log bsize=4096 blocks=5995, version=2
= sectsz=4096 sunit=1 blks, lazy-count=1
realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0
data blocks changed from 15948800 to 18045952
===== ディスクを付け替えた場合 =====
ディスクを付け替えて別のサーバーでアタッチした場合、仮想ボリュームが無効になる。
lvscanコマンドで検査すると** incctive ** と表記される。
対象のvg/lvに対して、lvchangeコマンドを使用することで有効化/無効化することが出来る。
lvchange -ay vg/lv #有効化
lvchange -an vg/lv #無効化
ボリュームグループを一括で有効化/無効化する場合は
lvchange -ay vg
lvchange -an vg
を実行する。